CEATEC2025 vol.4

ジャイロブースの制作秘話

第4弾:向かい合う顔

こんにちは、ジャイロの杉崎です。
前回の記事では、CEATEC展示のデジタルサイネージ方法が決まりました。
今回は、ブースの壁面ビジュアルがどのように決まっていったのか、その過程をご紹介します。

ブースのビジュアル

ジャイロとして初めて「表情筋学習」をテーマにした体験展示に挑戦するため、今回のCEATECでは、とにかく「体験型デモ」を最重要の軸としていました。

展示ブースでは、AIMY FACEのデモを実施していることにいち早く気づいてもらい、いかに多くの来場者に実際の体験へ参加してもらうかが重要になります。
そのため、印象的なビジュアルをどう設計するかを検討するために、プロジェクトチームと制作チームで壁面ビジュアルの打ち合わせを始めました。

CEATECの会場は入口が複数あり、とても広い空間です。行き交う来場者が遠くからでも認識できるビジュアルは何か、さまざまな意見が出ました。
その中で、AIMY FACE の初期段階からイメージしていた「向かい合わせの顔」を、ブース背面のパネル全面に大きく配置する案にまとまりました。

なぜ「向かい合わせの顔」なのか。
それは、AIMY FACEの基本コンセプトである「自分自身をお手本にして練習する」を最もわかりやすく表現できるのが、向かい合う2つの顔というビジュアルだったからです。


打ち合わせの様子

AIMY FACEの打ち合わせ資料(figjam)

伝えたい内容に沿って、壁面デザインの方針をシンプルにまとめると、次の4つになりました。

1_2つ顔を配置
2_表情筋がしっかり動いていることが伝わる口元の形
3_片方は「生成した顔画像」であることが分かるよう、表情のワイヤーラインを入れる
4_ロゴやキャッチコピーがしっかり視認できる背景仕様

メインモチーフとなる人物画像は、AI生成を使い、服装、髪型、年齢、性別、職業など、さまざまな設定バリエーションで生成・検討!

さらに、見せ方として、

・いろんな表情で見せる
・ビフォーアフターで見せる
・目立つキャッチコピーと組み合わせる
・鏡合わせのように見せる

といった複数の表現でレイアウトを検討し、どれが最も来場者に直感的に伝わるかを探っていきました。できた案をパネルにレイアウトし、メンバー全員で見比べながら意見を出し合いました。


ビジュアル案

初期段階では、2つの顔は正面を向いている構図でした。
目線がこちらに向くためインパクトはあります!
しかし、議論を重ねていく中で、「自分の顔を見て練習している姿」のほうが AIMY FACE にふさわしい!という意見でまとまり、2人が向かい合う構図に落ち着きました。


来場者視点のイメージ

検討中の顔一覧

背景については、ロゴやキャッチコピーがしっかり目に入るよう、装飾を入れず「白」か「黒」のどちらかに絞って検討しました。
模型で遠くから見たり、近づいて見たり、さまざまな状況を想定し、見え方を研究していきました。

最終的に文字がもっとも読みやすい「黒」の背景を採用しました!
また、口元の動きが分かりやすいよう、顔の占める面積が大きくなるように調整しました。


最終ビジュアル案

そして、ようやく目指した表情のビジュアルが完成しました。
メンバー内では、試行錯誤の末に生まれた AI の人を、密かに「エイミーちゃん」と呼んで、プロジェクト仲間として大切にしています。

改めて振り返ると、AI画像生成は、適切なプロンプト調整が必要となり、思った以上に時間がかかりました。
ただ、全体的に見ると、AI の活用で作業効率は上がったという印象です。AI の今後の可能性に期待したいですね!

第5弾につづく。

CEATEC2025 vol.3

ジャイロブースの制作秘話

第3弾:理想のデジタルサイネージ

こんにちは、ジャイロの杉崎です。

前回の記事では、CEATEC展示のブースレイアウトが決定したところまでをお伝えしました。
今回はブースへのモニター設置に際しての試行錯誤過程をご紹介します!

展示で使用するモニター2台の役割は、デジタルサイネージです。
CEATEC2025の広い会場の中で、小さなジャイロブースでも多くの来場者に気づいてもらうために、通路を行き交う人が映像を確実に目にできるよう、モニターを通路に対して斜めに配置する方針にしました。

最終ブース模型

しかし、いつもと違う置き方のため、既存のディスプレイスタンドでは対応できないことが判明しました。さらに、モニター2台の支柱が干渉し、展示台の上では安定して設置できないという課題も発生しました。そこで再び、社内で打開策の検討を行いました。

旧来の展示台(メディカルショージャパンの展示例)

この黒い展示台は、以前の展示の際に、Square4 の小滝さまにオリジナルで制作していただいたものです。展示什器の制作に詳しい方々で、過去の展示でも非常に役立ちました。

展示台にモニターを2台乗せると…

過去の使用例のように1つのモニターを足付きスタンドで展示する分には問題ないのですが、2台になるとバランスよく安全に置く事ができません。
さまざまな意見が出ましたが、最終的には、展示台に天板を追加して、天板に挟むタイプのモニターアームを2本用意すれば安定して設置できるという結論に至りました。

天板に挟むタイプのモニターアーム

モニターアームの選定を始めると同時に、展示台の天板加工の検討も開始。すぐに小滝さまに連絡を取りました。

展示台の改良案

最初は、こちらも追加天板のイメージがつかめず、「一方を挟めれば大丈夫でしょうか?」と小滝さまに相談しました。すると、「四方で挟める箇所があると、モニターの設置がより安定しますよ」と、具体的な調整案をご提案いただきました。
なるほど…!たしかにその方が安定しそうです。

小滝さまと相談を重ねながら最終的な仕上がりが決定しました。

最終仕上がり展示台

展示台の設計が決定した翌日、注文していたモニターアームが到着しました。
オフィスのテーブルに仮設置し、安定性や見え方を検証してみたところ、想像以上にしっかりしており、ケーブルも整理しやすく扱いやすいことが分かりました。

モニターアームの確認と最終設置

展示台の加工は、小滝さまに来社いただき、その場で作業していただきました。作業は短時間で完了し、翌日には加工した展示台にモニターを設置して、メンバー全員で確認しました。
当初は、サイネージ用のモニターにも、体験デモの映像をリアルタイムで流すことを想定していました。


第4弾へつづく

CEATEC2025 vol.2

ジャイロブースの制作秘話

第2弾:描いたイメージは実現できる!

前回の記事では、ジャイロのCEATEC初出展の背景をご紹介しました。

第2弾となる今回は、CEATECでのAIMYFACE“体験ブース”がどのように形になっていったのか、その制作の裏側をご紹介します!

AIMYFACEを実際に体験してもらうため、ジャイロでは初の試みとなる“体験デモメイン”のブースを作ることになりました。
体験デモを行うスペースを確保しつつ、AIMYFACEプロジェクトをしっかり伝えるため「ブースはどんな構成にする?」という課題が社内で何度も議論されました。

  • ・遠くからでも目立たせたい!
  • ・「ん?何の展示?」と振り向いてほしい!
  • ・デモをできるだけ多くの来場者に触ってもらいたい!
  • ・未来のパートナー企業ともつながれる場にしたい!

……と、やりたいことが次々と出てきます。

検討イメージ

スモールパッケージの範囲でどこまで工夫できるかを検討しながら、限られたスペースでもAIMYFACEの魅力が伝わるよう、サイネージ案を複数出して社内で検討を重ねました。

最終案

検討イメージのCとDが現実的だったため、その方向でさらに検討を進めました。

ブース模型

左:基本ブース模型
右:カスタムブース模型
ブースの引き出し付きの棚を取り外せることがわかり、小さなスペースでも体験スペースを確保できる構成が見えてきました。

その中で、「ここは絶対にモニターを使おう!」という意見が固まり、いつも使っている黒い展示台にモニターを2台設置する構成に決定!左右から歩いてくる来場者にも目に入りやすいレイアウトを目指しました。
次に検討したのが、「解説パネルをどうするか?」という課題。モニターを置くと、その後ろのパネルが隠れてしまう恐れがありました。
そこで、「いっそ全面を大きく使って、パネルを思いきり目立たせよう!」という方向にまとまり、ブース背面は全面パネル印刷に決定!

モニター設置とパネル全面印刷のイメージ模型

第3弾につづく。

CEATEC2025 vol.1


ジャイロブースの制作秘話

第1弾:ブースができるまで!

こんにちは、ジャイロのスギザキです!展示やアート部門を担当しています。
これまでジャイロは主に医療系の展示会を中心に出展してきましたが、先日、CEATEC 2025に初出展いたしました!

CEATEC(シーテック) は、日本最大級のテクノロジー展示会で、AI・デジタルソリューション・IoT など、最先端の技術が一堂に集まるイベントです。多くの企業や来場者が集まり、新しい出会いや協業のきっかけが生まれる場としても知られています。

今回は、コンパクトなスモールパッケージでの展示に挑戦。
「限られたスペースでも、世界観をしっかり伝えられるブースにしたい!」と考えて準備を進めました。

CEATECでは、事務局に気軽に相談できる環境が整っており、
そのおかげで、基本プランの範囲内でも希望どおりのブースデザインに仕上げることができました!
とても満足のいく結果になりました。

これから、ブース内容の検討から展示当日、そして閉幕まで――
ジャイロブースがどのように形になっていったのかをご紹介します!